妄想劇場 カナコーン武装遠征商隊

 

ポルプ 「バルボサ様 太陽系王国の国境線天王星域を離れまもなく冥王星宙域に入ります」
「これより４光年先のケンタウルスアルファ星団は空賊の支配地域となり注意が必要と思います」
バルボサ 「うむ！適当なコロニーで必要物資の補給と休息を取るとするか？」
ポルプ 「付き人の話しではお子様もそろそろ生まれそうとの事で、コロニーセドナでの休息ではいかがでしょうか？」
「フォーマルハウトを経由して我々の拠点星域ボルックスまで３３光年です。」
バルボサ 「我々は武装商隊だ空賊に対する備えは十分と思えるがな！」
ポルプ 「確かにこの船団はシーデビル傭兵部隊で武装し空賊に対する防備は万全と思いますがね」

バルボサ 「子供が生まれそうか！旅の途中で生まれるとはな？」

「セドナで休息だ！！」

コロニーセドナ

バルボザ 「ポルプよ！ここから眺めるシリウスの眺めもなかなかのものだな」
ポルプ 「は～～確かにそうですな～～ この輝きはなんともいえませんね」「おや？あれは？」
バルボサ 「うん？」「近くに行ってみよう！」
「おや！どなたかは存知ませんが、あなたもあの輝くシリウスを眺めているのですか？」「これから私達が訪れる星系域なのですよ」
旅人 「いや ついついあの輝きに見とれていました」
「あの美しい星を眺めているとまるで濁りきった心が洗われる気がします。」
ポルプ 「バルボサ様はボルックスに拠点を置くカナコーン大商団の総長様ですよ！」
バルボサ 「余計な事は言わんでもよろしい！」
ポルプ 「あ！はい！」
バルボザ 「私は商隊遠征の途中で、先ほど太陽系王国での取引を終わり、これからケンタウルスアルファ星団へ向かうところです」
「冥王星といえば！！！そうだ！先日近くのヴァルナ星コロニーのユーセス族が帝国軍によって、滅ぼされたとの事で物騒なものです」
旅人 「え？ユーセス族が全滅ですか？」「ご令嬢のセリア様もでしょうか？」
バルボサ 「セリア様は２５光年先のフォーマルハウト城砦へ移送されたと聞いていますが？それが何か？」
旅人 「いいえ、ただ恩義のある方なので、、、、、！」「いかがでしょうかシージープの修理に時間が掛かりそうなので
私をフォーマルハウト城砦まで同行させて頂けないでしょうか？」
バルボサ 「うん？？？？ ま～～いいでしょう。どうぞ！どうぞ！」「それとセリア様の安否も我が偵察隊に探らせましょう」
「しかし子供が生まれるまでしばしここに泊まりますけどね」
旅人 「ありがとうございます」

野営地では
ポルプ 「バルボサ様大丈夫ですか？エタイの知れない者を遠征に同行させるなんて？」
バルボザ 「あははは！」「あの旅人はゲベル将軍だよ！」「私の目に狂いはない！」
ポルプ 「げ！！そんな！！！」「そんなしたらこちらも武装しているとはいえ帝国軍に攻めこまれたら全滅ですよ！」
バルボザ 「私は商人ですよ！商人はどんな物でも取引の材料にするもんですよ！」
「ゲベル将軍をフォーマルハウト城砦に引き渡せば高い値がつくででしょうな！」「あははは！！」
ポルプ 「そんな、ムチャな！！！」

付き人 「バルボサ様 赤ん坊が生まれました！！！！」
バルボサ 「おお！！生まれたか！！」「で？男の子か？」
付き人 「いいえ女の子のようです」
バルボサ 「そうか、男の子ではなかったか！ま～～どちらでもよい！で！夫人は元気か？」
付き人 「はい！元気です」
バルボサ 「そうか！そうか！」「それはなによりだな」
付き人 「はい！！ほんとうに」
バルボサ 「そうだ！！名前はだな～～「リュラ」にしよう！旅の途中で生まれた子供だ！たくましく育つだろう！」
「女の子でも私の跡継ぎになるのだから強くならなきゃな！今日はめでたい」
ポルプ 「名前はリュラ様ですか？ 何か特別な意味があるのでしょうか？」
バルボサ 「いずれの機会にでも教えてあげるよ！」
ポルプ 「へ～～？？？？どのような意味があるんでしょうね？」「それに女の子にたくましくとはね？」「ふ～～！！」

数日が過ぎた。

ポルプ 「すべてにお補給が終了し、商隊の出航準備が整いました。」
バルボサ 「では商隊！！出航！！！！」

ケンタウルスアルファ星団宙域

ポルプ 「まもなくケンタウルスアルファ星系に入ります。」「ここまで空賊はいませんでしたがね」
バルボサ 「哨戒を怠るな！」
傭兵 「は！！」
ポルプ 「正体不明の機影を捉えました！！！！空賊です！！」
バルボサ 「護衛隊長！！指揮は任せたぞ！！」

護衛隊長 「は！！」「左舷前方に空賊その機数８０を補足！！、距離６００宇宙Ｋｍ！！、」
「接触まで３分！！」「全艦防衛体系を取れ！！」「シーデビル部隊Ａ１０からＡ５０は空賊を迎撃せよ！！」
「シーデビルＣ３０からＣ４０は艦艇の防衛待機！！」「戦闘員はそれぞれ所定配置につけ！！」
「各商船はシーデビル発進後、光子力バリアーを始動！！」

バルボザ 「う～～む！！」
旅人 「バルボサ様、私が出撃します！！」
バルボサ 「え？？？」

空賊 「お宝を頂戴する！！皆の者かかれ～～～！！」「ヒャッホー！！！！」

旅人 「おおおおお！！！！！」「ソリャ！！！！ダー！！！」

空賊 「ワ～～！！ギャ～～！！ グエ～～～～！！」「こんなバカな～～退却だ～～逃げろ～～！！」

バルボサ 「なんと強い！！！」「それにあの技は神業としか思えない！！！８０基の空賊があっという間に敗走とはな」
ポルプ 「そんな、強すぎ！」
バルボサ 「これがゲベル将軍の力か！！！！！」

戦いはあっという間に終わった。

旅人 「これでもう心配ないでしょう！」
バルボサ 「ゲベル将軍！！ありがとうございます。」
「私はフォーマルハウト城砦でゲベル将軍を帝国に引き渡そうと思っていましたが止めました。」
「いかがでしょう、これからシリウス、プロキオンを抜けてフォーマルハウトまでのあいだ
傭兵の指揮官になっていただけないでしょうか？」
ゲベル将軍「あ！はい！お役にたつなら」

太陽系王国ゴン王子

ドサン 「まもなく予定地のプロキオン星系に到着します」
ゴン 「フォーマルハウトへの移送隊は必ずここを通過すはずだ」「ドサンよ潜宙空母ＤＯＳＡＮＣＯをプロキオン星系で潜航待機させてくれ」
「私に同行する１０名の精鋭部隊を選抜してくれ、ギャラクモートでセリア様の移送艦艇に進入、セリア様を奪還する」

ドサン 「は！！」
ゴン 「此の作戦はすばやく実行し、太陽系王国とさとられてはならない！」「むやみな殺戮は避けセリア様奪還後は速やかに撤退する」
兵士 「は！！！」

ドサン 「移送部隊の機影を捉えました」
ゴン 「行くぞ！！」

帝国軍移送部隊 「何者？？？」「タタタタ」「ウワ！」「グワ」

ゴン 「セリア様ご無事で！！」
セリア 「はい！ありがとう！！」
ゴン 「ドサン！ＤＯＳＡＮＣＯに戻り、セリア様を連れて太陽系王国へ帰還せよ」
ドサン 「は！！」

帝国軍兵士
「どうする？奪われて？」
「途中で死んだ事にしようや！」「そうだな！！」

カナコーン商業団
偵察兵 「バルボサ様偵察隊より連絡が入りました。セリア様の移送部隊がフォーマルハウト城砦に到着しましたが、
そこにセリア様の姿はなかったとの事」「旅の途中でお亡くなりになったと報告されたとの情報です」
バルボサ 「ゲベル将軍、残念ながらそのようですな」
ゲベル将軍「セリア様は私の為に残念です」
バルボサ 「で？これからどうされます？」
ゲベル将軍「ヴィアラク軍の砦に戻ります」
バルボサ 「それもよろしいですな」
ゲベル将軍「では！」

あとがき
この物語は朝鮮半島は高句麗建国の神話などをベースに、ギャラクシー版としてニコラスの独断と偏見と妄想などの思いつきで、アクションファンタジーとして創作しものです。
登場人物キャラ名などと同一名の実在する人物がいたとしてもこの物語とは無関係です。

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